長年燻っている想いからその時々の萌えまで。
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タイトル通り。
降って湧いた朝の10分クオリティ・・・。 『甘い物が好きな志摩と苦手な雪男』 「ああぁあぁ、俺のチョコ!」 嬉しそうにバレンタインの戦利品を食べる志摩から奪った一粒を口にして、その甘さに雪男は顔を顰めた。 嬉しそう、と言っても、別にそのチョコレートをくれたのが志摩の本命女子だとか、そういうわけでないのは理解している。 志摩と雪男は付き合っていて、雪男が呆れるほどに伝えられる『好き』に、気持ちを疑う余裕の無さなんてとっくの昔に無くしていた。 だけど、有名チョコ店のパッケージに、これ、一粒で幾らするんやろな、なんて瞳を輝かせる甘い物好きの志摩に、そうと解っていても面白くないと思ってしまった雪男だった。 だって、それは相手にとっては『本命』なのではないか、と。 何となく腹立たしくて、目立っているからという理由だけで取った中央の赤いハート形のチョコレート。それを楽しみにしていたのだというその口に、雪男は直接言葉を吹き込んでやった。 「たかだか数百円ぐらいでガタガタ言うな」 雪男にとっては全てを飲み込むのなんて苦痛に近い甘さを、舌に乗せて分け与える。 驚いた志摩が瞳を見開いたのは一瞬で、口に残ったチョコを根こそぎ攫うように口付けが深くなる。 口の中の甘ったるさが無くなった雪男が顔を離すと、おつりが来るくらいです、と言った志摩がもう一度顔を寄せてきた。 PR |
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プロフィール
HN:
kao
性別:
非公開
職業:
秘書ときどき旅人
自己紹介:
PH・青祓・幽白・炎ミラ・その他ジャンルいろいろ。
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