長年燻っている想いからその時々の萌えまで。
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ぬるく黄泉→蔵馬です。
続く、と言って早1年が経とうとしています…そろそろ… 【抱擁】 妖気と人間の匂いの混じる、華奢な少年。 銀糸のようだった髪は漆黒を纏い、冷たい陶磁器のようだった頬はうっすらと紅色の華を咲かせ、細くとも逞しかった身体は壊れそうに儚い。
あの頃と同じなのは、自分に向けられる冷静な眼差しと、花の香りだけ。
当時と同じものを探す方が難しいのに、その存在には惹かれてやまなかった。
策略も何もない、無鉄砲だったあの頃のままの感情が胸を渦巻く。
ただ彼の関心を惹きたくて、無茶ばかりしたあの頃。
近づくことの、触れることの叶わなかった、あの頃。
だが、今は違う。
簡単に引き寄せることができる。
おもむろに背後から抱き寄せて首筋に顔を埋めると、強い花の香りがした。
常に花の香りを纏う彼だがしかし、こんなにも強い、まるで彼自身が花であるかのようであるとは思っていなかった。
想像でしかなかった蔵馬の香り。
今はこんなにも簡単に手中にできる。
腕の中の蔵馬は逆らわない。
それでも。
この手の中に閉じ込めてなお、彼は感情を少しも乱さない。
こんなに簡単に触れることができるのに。
手に入れることはできないのだと、
冷ややかな沈黙でもって訴えられる。
甘やかな人間(餌)の匂いが、妙に鼻についた。
(2008/5/8UP)
黄泉蔵ー!
足りないので、自家発電。
蔵馬編に続きます。。。 PR |
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プロフィール
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kao
性別:
非公開
職業:
秘書ときどき旅人
自己紹介:
PH・青祓・幽白・炎ミラ・その他ジャンルいろいろ。
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