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長年燻っている想いからその時々の萌えまで。
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燐→雪
私にしては薄暗いので注意です。



  それはとても眩しい夜



無理矢理キスして、押し倒して。
さすがにこれはもう言い訳がきかない。
いままで我慢していたものが切れたのは、俺だけが悪いんじゃない。
我慢できていたはずなのに。
お前が隙を見せるから。
宝物みたいに俺を呼ぶから。
修道院でだって二人部屋だったけれど、それとはわけの違う二人きりのこの世界で無防備に笑うから。
雪男の中で、俺の存在が大切なものだってのは知っている。
それが家族愛だってことも。
だけど、ただの家族愛じゃない。それはまるで執着にも似て。
失くしたくないと思っているはずだ。
ほら、今も。
「兄さん…冗談はよして」
ここまできて。
冷たい床に引き倒されたこんな状態で。
どうしたら俺を失わなくて済むかって、考えている。
だけど。
それが俺の優越感を増長させる。
雪男にとって、俺は特別。
俺の好きと種類は別として、雪男は俺のことが好きだという確信がある。
「…雪男」
間近に見る、雪男の困惑した顔。

―――雪男は俺の手を離せない。

これは賭けだ。
けど、きっと俺の勝ち。

「雪男が好きだ」

―――勝った。

戸惑いながら、俺の肩に伸ばされた腕に確信した。
ほら。
二度目のキスを、雪男は拒まない…―――。
 

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プロフィール
HN:
kao
性別:
非公開
職業:
秘書ときどき旅人
自己紹介:
PH・青祓・幽白・炎ミラ・その他ジャンルいろいろ。
長年燻っている想いからその時々の、萌えの欠片を集めました。
更新は自由気まま。リンクは同人サイトに限りフリーです。貼るも剥がすもご自由に★
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