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長年燻っている想いからその時々の萌えまで。
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おはようございます。
朝だというのに眠いです。ありえなく眠いです。
そんなおぼろげな意識で書いちゃったレイブレです。
縛ってますので畳みますが、えろではないです。
そこはかとなく事後ですけど、まったくやらしくならなかったよ…!
あれ、ギャグ書くんじゃなかったの?と言われそうな出来ですがね、色々書いてるんですが、上げるタイミングを逃すと、自分の話なんて読み返したくなくてお蔵入りしていくのです。
はう。
書くことで発散はできているからいいのだけれど。
でもほんと、自分話や絵では発散になっても萌えない。
なんでみんなもっとレイブレかかないのかな?



『たぶんそれは最上の愛』



裂かれたシャツが無惨にシーツに落ちている。

一本
二本
三本

つい数時間前まで自分が身に纏っていたシャツが細く裁断されていくのを横目に、きつくはないが肘から手首までを見事に固定されたために不自由な腕のその先にある指を動かす。
血流が滞るせいで僅か痺れる指先は、普段よりも色を無くしていた。
黙々と作業をする彼はまるで無表情で、こんな顔も出来たのかと十五年も共に過ごして初めて知る。
瞬きさえ忘れて布を切ることに没頭する彼の瞳は虚ろだ。戸惑いがちにいいのかと訊ねてきたのを最後に言葉も発していない。
ふいにぞわりと背筋に走ったものに、晒されたままの背中が寒いからだと自分に言い聞かせた。
けれど。大丈夫だと、そんなことはないと、心の中で呟いてみたもののふつふつと沸き上がる感情。身に纏うものがシーツ一枚という物理的な心許なさも相まって、わたしは身体を縮めた。
心配なら縛ればいいと言ったのは自分だった。
ただ寒さに服を着ようと起き上がった私の手を掴んだ彼の表情が、あまりに悲壮であったから。置いてきぼりをくらった子供のようなその顔に、思わず大丈夫だと告げていた。
どこにも行かないと、逃げやしないと差し出した腕を、まさか本当に縛られるとは思っていなかったけれど。
引き出しにあった紙用のハサミを使っているためすんなり切れない布に、数本を切り出しては縛り、紐が無くなればまたシャツを切るという作業を繰り返している彼。
もう既に手首から肘まで肌が見えているところなんかないのに、視線をさ迷わせた後に親指を縛りにかかったのに耐えかねた私は意を決して声を掛けた。
「レイムさん、痛いデス」
彼と同じくしばらく声を発していなかった喉が引き連れた。
「…そうか」
何の感情も含まれない声を落として、彼は結局私の親指を縛った。
そうしてもう一本、と手にされた白い布が残りの指をも覆っていく。
レンズ越しの、いつもなら透き通る日の光のような茶金色が濁ったように感じられるのは多分気のせいではなくて。
痛む胸にどれだけ後悔してもこの惨劇の切っ掛けを作ってしまったのは私で、ただ彼の瞳が闇に染まるのを見ていることしか出来なかった。
 

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プロフィール
HN:
kao
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非公開
職業:
秘書ときどき旅人
自己紹介:
PH・青祓・幽白・炎ミラ・その他ジャンルいろいろ。
長年燻っている想いからその時々の、萌えの欠片を集めました。
更新は自由気まま。リンクは同人サイトに限りフリーです。貼るも剥がすもご自由に★
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